フードトリップ 屋久島 エピソード 4

それは「島で暮らす」宿命か。

台風が来れば海は荒れ、飛行機は飛ばず、ライフラインも止まる。そこで身につくのは、自給自足の能力だ。

各家庭には釣竿やモリが常備され、今日の糧を得るために海へ向かう。ここでは島民がみな、プロの漁師さながら。「買う」よりも「獲る」。それが当たり前。

野菜を自家の畑で栽培し、日々の食をまかなう人も多い。

もちろん、外のものを食べないわけでなないし、スーパーで食材を買わないわけではない。しかし流通が止まってしまっても、しばらくは大丈夫。そうした心と食の準備は、ぬかりない。

昔ながらの商店はあるが、チェーンのコンビニはない。ファーストフードの店は以前あったが、5年ほど前になくなってしまった。

島民の7割が高齢者と言われる屋久島では、あまり変化を求めていない。

 


写真: よねくらりょう @ryo.yonekura
文章: 山村光春 @bookluckandgo
山村光春氏によるフードトリップ 屋久島の裏話エピソードはマイヤーオンライン及びインスタグラムに散りばめられている。
その時々の気分に合わせて、気に入った方で読んでもらいたい。

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